臨床研究に関するお知らせ
臨床研究とは
臨床研究とは人(血液などの試料・情報を含む)を対象として、病気の成因や病態の理解、また病気の予防方法や診断・治療方法の改善や有効性を検証し、国民の健康保持増進または患者様の病気からの回復、生活の質の向上に資する知識を得ることを目的として実施される研究のことです。このためには患者様のご理解・ご協力が必須の条件となります。
当院で行う全ての臨床研究は、世界医師会が定めた「ヘルシンキ宣言」や厚生労働省・文部科学省が定めた「人を対象とした医学系研究に関する倫理指針」等を遵守しており、当会の「医学研究倫理委員会」でそれぞれの臨床研究について厳密な審査を行い、その実施承認が得られた研究のみが行われます。
医学研究倫理委員会
臨床研究の情報公開(オプトアウト)について
通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明し、同意を得ます。臨床研究のうち、患者様への侵襲や介入もなく診療情報等のみを用いた研究や、すでに採取した検体を用いるような研究については、対象患者様から直接同意をいただく代わりに、研究の目的を含めて情報を公開し、さらに拒否の機会を保障することが必要とされています。このような情報公開を「オプトアウト」と言います。
当会で行っている臨床研究は下記の通りです。研究への協力を希望されない場合は、下記のお問い合せ先にお知らせください。研究不参加を申し出られても、以後の診療において何ら不利益を受けることはございません。
【お問い合わせ先】
日産厚生会医学研究所(玉川病院内)
電話:03-3700-1151(代表)
当院で行っている臨床研究(オプトアウト)
課題名 | 患者背景因子スコアをもとにした肺癌縮小手術の予後解析に関する多機関共同研究 |
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研究責任者 | 玉川病院 気胸研究センター 坪島顕司 |
研究期間 | 2025,8,20~2028,3,31 |
研究対象者 | 当院で2015年から2017年にかけて、肺がんの手術を受けられた患者さま(10名程度) |
課題名 | 当院におけるロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術の成績調査 |
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研究責任者 | 玉川病院 泌尿器科 石坂和博 |
研究期間 | 2025,8,6~2026,6,30 |
研究対象者 | 当院でロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術を受けた患者様(約120名) |
課題名 | 月経に随伴しない月経随伴性気胸の特徴 |
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研究責任者 | 玉川病院 気胸研究センター 坪島顕司 |
研究期間 | 2025,7,23~2027,3,31 |
研究対象者 | 当院で2016年1月から2025年2月までに月経随伴性気胸に対する初めての手術を受けた患者さま(約140名) |
課題名 | 心不全外来における薬剤師による心不全薬物治療に対する介入実態とその効果の調査 |
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研究責任者 | 玉川病院 医療技術部薬剤科 大舘祐佳 |
研究期間 | 2025,6,16~2025,7,31 |
研究対象者 | 2021年4月以降、当院で心不全治療のため入院した患者のうち、退院後心不全治療の目的で循環器内科外来、または心不全外来に通院している患者様 |
課題名 | 人工膝・股関節置換術および脊椎インストゥルメンテーション手術部位感染(SSI)の全国調査 |
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研究責任者 | 玉川病院 股関節センター 松原正明 |
研究期間 | 2025,3,31~2035,3,31 |
研究対象者 | 2025年3月31日~2035年3月31日に当科において、初回人工関節置換術(股関節・膝関節)と脊椎インストゥルメンテーション手術(頚椎・胸椎・腰椎・その他)を受けられた方。 |
課題名 | 術前のサルコペニアの有無による初回THA患者の3か月後の術後機能について |
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研究責任者 | 玉川病院 医療技術部リハビリテーション科 佃 岳 |
研究期間 | 2025,3,14~2025,12,31 |
研究対象者 | 2025年2月1日~2025年12月31日の間において、本院股関節センターにおいて、人工股関節置換術術後の患者様のうち、60歳以上の方で今回が初回片側の手術を受けられる方 |
課題名 | 人工股関節置換術の術後合併症に関連する周術期口腔機能管理の効果について |
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研究責任者 | 玉川病院 歯科 相内紘子 |
研究期間 | 2024,12,4~2029,3,31 |
研究対象者 | 2019年4月1日~2020年3月31日の間において、本院股関節センターにおいて変形性股関節症の診断を受け、人工股関節置換手術受領者のうち、歯科にて周術期口腔機能管理計画書を作成した患者さま |
課題名 | 慢性腎臓病(CKD)における腎機能障害進行症例に対するSGLT2阻害薬(ダパグリフロジン)の有用性の評価 |
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研究責任者 | 玉川病院 腎臓内科 今村吉彦 |
研究期間 | 2024,11,15~2026,9,30 |
研究対象者 | 2021年9月1日より2024年9月30日までの間に当院腎臓内科・透析センターにて慢性腎臓病(CKD)として外来・入院および透析治療を受けられた患者さま |
課題名 | 原発性自然気胸における術後再発時の治療方針の検討 |
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研究責任者 | 玉川病院 気胸研究センター 坪島顕司 |
研究期間 | 2024,8,5~2026,12,31 |
研究対象者 | 2015年1月から2024年6月までに当院でPSPに対して1回目の胸腔鏡下手術を受けた方のうち、再発した方を対象とします。治療実績から約70名の方が対象になる見込みです。 |
課題名 | 在宅復帰に向けた多職種共働による客観的服薬管理フローチャートの作成とその効果 |
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研究責任者 | 佐倉厚生園病院 医療技術部 永井麻紀 |
研究期間 | 2024,7,22~2027,3,31 |
研究対象者 | 当院看護師、薬剤師、リハビリセラピスト全員 |
課題名 | 看護補助者からみる医療安全についての意識調査 |
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研究責任者 | 佐倉厚生園病院 看護部 宮本貴枝 |
研究期間 | 2024,7,22~2026,5,1 |
研究対象者 | 当院看護部所属 看護補助者、カルテに記載のあるインシデントレポート対象患者様 |
課題名 | 食べられる口づくりを目指した口腔ケア評価ツールOHAT導入に向けて |
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研究責任者 | 佐倉厚生園病院 看護部 根本優子 |
研究期間 | 2024,7,22~2026,3,31 |
研究対象者 | 2024年度1月から9月に入院された患者様、当院に勤務している看護師・看護補助者 |
課題名 | ジエノゲスト、経口避妊薬の術後投与による胸腔子宮内膜症関連気胸の術後再発抑制効果 |
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研究責任者 | 玉川病院 気胸研究センター 坪島顕司 |
研究期間 | 2024,5,28~2026,3,31 |
研究対象者 | 当院で2011年1月から2024年3月までにTERPに対し手術を受けた方。ただし術後にホルモン治療を行った方はジエノゲスト(一般名)あるいは経口避妊薬だけを使用した方のみを対象とします。 |
課題名 | 原発性自然気胸に対する単孔式胸腔鏡下手術によるデュアルカバーリング法の手術成績 |
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研究責任者 | 玉川病院 気胸研究センター 坪島顕司 |
研究期間 | 2024,5,28~2026,3,31 |
研究対象者 | 当院で2018年1月から2024年3月までに原発性自然気胸に対し当院で単孔式胸腔鏡下手術を受けた方。約380名(単孔式手術約80名、複数の傷の手術約300名)の方が対象になる見込みです。 |
課題名 | 2型糖尿病を合併する慢性腎臓病患者へのフィネレノンとSGLT2阻害薬の併用における現状調査 |
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研究責任者 | 玉川病院 医療技術部 薬剤科 小河原由佳 |
研究期間 | 2024,5,15~2029,12,31 |
研究対象者 | 当院において2023年8月~2024年4月までの期間にSGLT2阻害薬を服用中にフィネレノンが開始された2型糖尿病を合併する慢性腎臓病の方。 |
課題名 | 当地域における慢性腎臓病、慢性心不全の薬薬連携実態調査 |
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研究責任者 | 玉川病院 医療技術部 薬剤科 大舘祐佳 |
研究期間 | 2024,5,15~2030,3,31 |
研究対象者 | 玉川病院薬剤師、世田谷区を中心とした保険薬局、ならびに病院等関連施設の薬剤師 |
課題名 | 回復期リハビリテーション病棟における超高齢大腿骨近位部骨折術後患者の栄養状態とADLの関連に関する調査 |
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研究責任者 | 佐倉厚生園病院 リハビリテーション部 太田智子 |
研究期間 | 2023,12,25~2027,3,31 |
研究対象者 | 2020年4月1日から2023年3月31日に佐倉厚生園病院 回復期リハビリテーション病棟(新館)を退院された75歳以上の大腿骨近位部骨折術後患者様 |
課題名 | 原発性自然気胸における肺嚢胞の形態学的新分類(栗原分類)の試み |
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研究責任者 | 気胸研究センター 大橋康太 |
研究期間 | 2023,10,23~2025,12,31 |
研究対象者 | 当院で2015年1月から2023年9月までに当科にて気胸手術をされ、原発性自然気胸と診断された患者様(800名ほどの方が対象になる見込みです)。 |
課題名 | 当院の左室駆出率が低下した心不全(HFrEF)患者に対する薬物治療の実態調査 |
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研究責任者 | 薬剤科 大舘祐佳 |
研究期間 | 2023,9,18~2028,12,31 |
研究対象者 | 当院において2018年4月~2023年5月の入院期間中にHFrEFと診断された患者様 |
課題名 | 感染症流行時における回復期リハビリテーション病棟入院患者の心理的特徴 |
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研究責任者 | 佐倉厚生園病院 診療部 遠山和博 |
研究期間 | 2023,8,8~2028,3,31 |
研究対象者 | 佐倉厚生園病院回復期リハビリテーション病棟に2019年4月1日から2023年3月31日の間に入院歴があり、臨床心理士による面談を受けた患者様 |
課題名 | 医療療養病棟におけるお看取りの徴候の時期別特徴 |
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研究責任者 | 佐倉厚生園病院 看護部 荒井勝貴 |
研究期間 | 2023,8,8~2026,3,31 |
研究対象者 | 2020年4月1日から2022年3月31日までに佐倉厚生園病院にて最期を迎えられた患者様 |
課題名 | 療養病棟での口腔ケアに関する意識調査と今後の課題 |
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研究責任者 | 佐倉厚生園病院 看護部 根本優子 |
研究期間 | 2023,8,8~2026,3,31 |
研究対象者 | 2021年4月1日~2023年3月31日までに入院していた患者様で非経口摂取から経口摂取に移行した患者様 |
課題名 | COVID-19に関するレジストリ研究 |
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研究責任者 | 玉川病院 呼吸器内科 森田瑞生 |
研究期間 | 2023,6,21~2026,3,31 |
研究対象者 | 当院にて2020年1月1日以降にCOVID-19と診断され、日本国内の医療機関に入院された方 |
課題名 | 慢性維持透析患者における8つの臨床症候を用いたドライウェイトスコアリングシステムの予測性能に関する多施設臨床研究 |
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研究責任者 | 玉川病院 診療部 腎臓内科 今村吉彦 |
研究期間 | 2023,4,26~2025,12,31 |
研究対象者 | 2023年1月1日より2025年12月31日までの間に当院透析センターで研究にご同意をいただいた18歳以上の透析導入後3ヶ月以上経過した慢性維持透析を受けている方 |
課題名 | 高感度シーケンス技術を用いたBirt-Hogg-Dubé症候群の病巣におけるFLCN遺伝子変異の検出 |
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研究責任者 | 玉川病院 気胸研究センター 栗原正利 |
研究期間 | 2023,3,20~2027,3,31 |
研究対象者 | 2013年5月から2015年6月の間に玉川病院皮膚科、気胸研究センターを受診したBHDS患者さまで、手術や生検により得られたFFPEが保管されている17名の方。 |
課題名 | 認知症ケアチームの介入が、入院患者様の認知症状に対する対応やケアの質に与える影響についての検討 |
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研究責任者 | 玉川病院 診療部 リハビリテーション科 日熊麻耶 |
研究期間 | 2023,2,22~2026,3,31 |
研究対象者 | 2017年8月以降にご入院の患者様のうち、認知症ケア加算の算定対象になった入院患者様 |
課題名 | 大腿骨近位部骨折術後患者に対する骨折リエゾンサービスによるエルデカルシトール処方のクリニカルパスへの導入の有効性と安全性 |
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研究責任者 | 玉川病院 医療技術部 薬剤科 小林俊介 |
研究期間 | 2023,2,22~2027,12,31 |
研究対象者 | 当院において2021年4月~2024年3月に骨折リエゾンサービス(FLS)が介入した患者さまのうち、骨折から6か月後および1年後に追跡可能な患者さま。 |
課題名 | 透析前低カリウム血症に対する透析中のカリウム補充の検討-後方視的ケースコントロール研究- |
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研究責任者 | 玉川病院 透析センター 今村吉彦 |
研究期間 | 2022,10,4~2025,9,30 |
研究対象者 | 2018年1月1日より2022年6月30日までに日産厚生会玉川病院において外来および入院血液透析治療を行った患者様を対象とします。 |
課題名 | 本邦における気胸治療の実態調査:多施設共同後方視的研究 |
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研究責任者 | 玉川病院 気胸研究センター 坪島顕司 |
研究期間 | 2021,8,12~主解析終了まで |
研究対象者 | 2019年4月1日から2020年3月31日の間に気胸と診断され、入院加療が施行された患者、もしくは他疾患で入院中の場合は同一入院期間内に加療が施行された患者。 |
課題名 | リネゾリドの安全性の調査 |
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研究責任者 | 玉川病院 医療技術部 薬剤科 小林俊介 |
研究期間 | 2021,4,28~2026,12,31 |
研究対象者 | 当院において2014年1月~2021年12月にリネゾリドの注射剤600㎎及び経口剤600㎎を投与した患者様 |
課題名 | Japan Mako Knee Registry |
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研究責任者 | 玉川病院 診療部 整形外科 柳澤克昭 |
研究期間 | 2021,3,31~2025,12,31 |
研究対象者 | 変形性膝関節症等によりMakoシステムを用いて人工膝関節置換術を受けた方 |
課題名 | 超高齢大腸癌患者への至適手術治療戦略 |
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研究責任者 | 玉川病院 診療部外科 安野正道 |
研究期間 | 2021,2,25~2026,12,31 |
研究対象者 | 2013年1月1日~2020年12月31日の手術治療を施行された80歳以上の大腸癌患者さま |